Hex-Raysが、IDA Pro8.1をリリース!プライベートLuminaサーバーがご利用いただけるようになりました。
IDA 8.1 が正式にリリースされ、プライベートLumina サーバーなどの優れた機能が追加されました。IDA 8.1 のハイライトは下記からご確認ください。
IDA: Lumina
Luminaサーバーの目的は、よく知られた関数に関するメタデータ(関数名、プロトタイプ、コメント、オペランドタイプなど)を保持することです。IDAユーザーは、Luminaサーバーにメタデータをプッシュしたり、Luminaサーバーからメタデータをプルしたりすることができます。
Luminaを使用する場合、IDAはバイトパターンをサーバーに送信しません。その代わりにいくつかのハッシュ値を送信し、これだけでLuminaは対応するメタデータを見つけることができます。メタデータが見つかると、それがダウンロードされ、現在のデータベースに適用されます。これは逆アセンブルの一覧性を高めるのに最適な方法です。IDAが解析終了時に自動的にメタデータを要求するように設定することも可能です。
主な機能
- IDA Pro ユーザーおよび IDA Teams ユーザーは、自分のプライベートサーバーと、Hex-Rays 社がホスティングするパブリックな Lumina サーバーを利用することが可能です。
- どのユーザーもLuminaサーバーにメタデータを送信することができます。受信したメタデータはLuminaに保存され、そのサーバー(プライベートまたはパブリック)に接続しているすべてのIDAユーザーが利用できるようになります。繰り返しになりますが、メタデータを送信する際、バイトパターンはLuminaに送信されず、IDAはハッシュ値とメタデータを送信するだけです。
- 現在、Luminaはx86/x64、ARM、PowerPC、MIPSのファイルを扱うことができます。その他のプロセッサへの対応は今後追加される予定です。
- Luminaは、以前別のファイルで行った作業を、他のプロジェクトに「エクスポート」するのに使うことができます。
- Luminaの自動使用は、「ヘルプ、無料アップデートの確認」メニューで、プライベートでもパブリックでも、オフにすることが可能です。
パブリックLuminaサーバー
- Luminaサーバーは個人で設置することも可能ですが、Hex-Rays社ではパブリックLuminaサーバーも無料で提供しています。
- パブリックLuminaサーバーは、ご自由にお使いいただき、メタデータを他のユーザーと共有してください。
- なお、Hex-Rays社がパブリックサーバーのデータベースのクリーンアップを定期的に行うことを約束するものではありません。悪用しないように注意して利用し、有用なメタデータを蓄積するように心がけてください。
プライベートLuminaサーバー
- IDA 8.1からは、プライベートLuminaサーバーが利用できるようになりました。これは、社内に以前の仕事のナレッジベースを保持し、次のプロジェクトに迅速に着手するために非常に便利です。
- プライベートLuminaサーバーの完全な所有権はお客様にあり、サーバーログや関連するlcユーティリティを通じて、ユーザーの活動に関するすべての情報をコントロールすることができます。これは、重要な機密情報を漏らすことなく、Luminaのパワーを利用したいと考えるプライバシー意識の高いユーザーにとって、完璧なソリューションです。
- lcユーティリティは、サーバーの管理だけでなく、一般的な統計やユーザーごとの統計など、使用状況の統計情報を収集するためにも使用することができます。
- lcは不要なメタデータを削除するコマンドを備えているだけでなく、IDAのユーザーがルミナの操作結果を見てその場で削除することもできるので、ルミナのデータベースを健全に保つことが非常に簡単です。