Q.1 なぜiTextのライセンスを買わないといけないのでしょうか。オープンソースではないのですか?
オープンソースは、無料と同義ではありません。
オープンソースとは、ソースコードが無償で公開されていて、コードを修正することができることを意味し、開発者にとっては大きなプラスです。
iText商業ライセンスによって、オープンソースAGPLライセンスでは入手できない下記のような利点を提供します。
- IP(知的所有権)または特許侵害の場合の免責
- コピーレフトAGPLライセンス条件の免除(下記を含みます)
- あなた自身の製品(ウェブ・ベースのアプリケーションであっても)を含むすべてのソースコードの配布
- AGPLライセンス下のあなた自身の製品のライセンス
- iText著作権とAGPLライセンスについての記載
- 修正の発表
- 生成されたPDF特性で、PDFプロデューサーラインを変えないという条件を免除
- 商業ライセンスのみ、商業iTextサポートにアクセス可能
あなたがiTextを使うアプリケーションをリリースし、AGPLv3互換ライセンスの下でそれをリリースする場合には、
iTextのAGPLバージョンを使うことができます。
あなたのAGPLプロジェクトやユーザー・ケースをお聞かせいただければ幸いです。
Affero General Public License(AGPL)については こちらをご覧ください。
Q.3 なぜitext 2.x(またはiTextSharp 4.x)を使ってはいけませんか?
技術的ならびに法的理由のために、iText(Sharp)5以降のバージョンを使用されることを、強くお勧めします。
- [技術的な理由]
- iText(Sharp)のMPL/LGPLバージョンは2009年7月からで、多くのバグはその間に解決されました。
たとえば特定の条件が満たされる際に非常にまれに発生した、再生するのが難しく、テーブルの列が消えるというバグを修正しました。
またスペックが進化しました。
たとえばiText5より前のバージョンのデジタル署名は、PAdES標準で禁じられていたり、ISO-32000-2で推奨されていません。 古いデジタル署名を使用する場合には、たとえばLTV[長期検証](PAdES パート4)を用いて署名された文書で有効期間を長くする というようなことが自動的にできなくなるのです。 - [法的理由]
- iTextの以前の無料バージョンは他の人の著作権または知的所有権を侵害するコードフラグメントを含む可能性があります。
バージョン5.1現在、そのようなすべてのケースを確認して排除するために、iTextソフトウェアグループは重要な投資を行いました。
それが現在商業バージョンに課金している理由の1つです。
あなたの会社が著作権またはIP侵害に対して責任を負う可能性があるため、我々は商業的なプロジェクトのために5.1以前に バージョンの使用を推奨しません。
Q.4 iText 2.x と iText 5.xにはどのような違いがありますか?
iText 2が最終的なバグの修正を行ってから5年がたちます。
5年前には存在しなかった基準(PDF 2.0(*)、PAdES、PDF/A-2、PDF/A-3、PDF/UA)をiText5に実装することに力を注ぎ、XMLベースのテクノロジー、
具体的にはXMLフォームアーキテクチャ(XFA)に投資を行いました。
詳細な概要を知りたければ、リリース・ノートや変更履歴を参照するか、iText Core Product Sheetをダウンロードすることができます。
[iText 2とiText5の機能比較]Q.5 iText 2.X (iTextsharp 4.X)の使用料はいくらですか?
旧バージョンのiTextは無料でお使いいただけますが、品質の観点からお薦めしません。
こちらの非推奨バージョンをお使いになられる場合、ライセンス購入の必要はございませんが、再検討いただくことをお勧めします。
以前発生したバグや、セキュリティに関する機能(暗号化・デジタル署名)の修正に必要なコードクリーンアップを含め、
重要な修正は何年にもわたりライブラリへ落とし込まれています。
また、バージョン5.xより、iText社はiTextコードの占有権を所有したため、
5.x以降のバージョンの使用において何らかの法的影響を受ける可能性はございません。
バージョン5のリリース以降、iText社はAGPLと商用ライセンスのデュアルライセンスモデルに移行しました。旧バージョンをお使いの場合、 ご使用中のiTextコードは他者の所有物となることがあり、著作権侵害による損害賠償請求が発生する可能性もございます。
また、iText 5より前のバージョンへのサポートおよびメンテナンスは終了しており、公式のダウンロードサイト上での掲載も行っておりません。
そのため、ダウンロードは非公式サイトでだけ可能となります。
旧バージョンには、資料に記載されているものとは異なる動作をし、有害と思われるコードが含まれている可能性があります。
iTextでは、非公式のiText・iTextSharpのご使用の際に生じた問題へのサポートは行っておりません。ダウンロードの際には十分お気をつけ下さい。
[注意点]
5.2以前のバージョンで発生している2GB以上のファイルのサポートにおけるバグをはじめ、
バージョン5.3以前のものについてはいくつかのバグを確認しております。バージョン5.2xについては、非公式ダウンロードサイトのものを含め、
すでに全ての掲載を終了しております。
アップデート&サポート契約の内容は、最新バージョンのソフトウェアの入手や新機能の利用、バグ修正等が含まれ、 iText購入者の95%がこの契約に登録しています。ご契約をされますと、ご使用中のiTextに関して何か問題が発生した際、 毎年の契約更新時にサポートシステムおよび開発者への直接連絡が可能です。
2016年1月以降、ライセンス購入後1年間は本契約へ加入必須となります。 契約内容の詳細についてはこちらをご覧ください。
iText社は、最新且つ最速処理のソフトウェアの制作に向け、さらなる製品開発への投資を続けています。
[最新事例]
- PDF/UA (アクセシビリティ)
- PDF/A (長期アーカイブ) サポート
- PDF標準化・デジタル署名への加入
- 最新・最速処理のソフトウェアの制作に向けたさらなる製品開発への継続的投資
iText最新バージョンの新機能や拡張機能、セキュリティ、サポートは使用者にとってプラスとなるものであり、
iText社は今後多くのホワイトペーパーの発行を計画しています。
アップデート&サポート契約へのご登録は、iTextをより良い製品にするとともに、使用者にとってもメリットのあるものとなっております。
Q.7 インテグレーターとして、なぜiTextライセンスを価格設定へ組み込む必要があるのでしょうか?
[iTextを組み込むメリット]
- 大量注文向け価格(OEM)でのご提供
- iText社PDF専門知識への直接アクセス権の付与により、開発者のデザイン決定の確認が可能
- 技術ロードマップ決定時のリクエストされた新機能の検討
- 将来的なインテグレーションの糸口のご紹介
iText社はソフトウェア販売元のため、付加価値再販業者としてiTextについて学習・実装する場合、 そのビジネスの実行部分はお任せしておりますが、通常はiText社と取引のあるインテグレーターを通じてのお取引を推奨しています。