iText Suite 9.0は、iText Coreライブラリの新メジャーバージョンと更新されたCoreアドオンを導入しました。専用のPDF電子署名検証モジュールを最終化し、ISO/TS 32003および32004規格をサポートしました。Apryseファミリー製品の一部となって以来2回目のメジャーバージョンリリースとなるこのQ4リリースは、開発者向けに重要な新機能と改訂されたAPIを提供しています。さらに安全なPDF文書の実現、デジタル署名検証モジュールの改善、ページレイヤー取得APIの追加、PDF/UA署名の向上など、多くの機能強化を実現しています。
iText Core 9.0 リリース
新しいISOセキュリティ標準のサポート
iText Core バージョン9.0は、最新のPDF文書セキュリティ標準をサポートします。ISO/TS 32003は、PDF 2.0仕様にAES-GCM暗号化を追加し、高性能でありながら非常に安全な暗号化で文書を保護することを可能にしています。
デジタル署名検証モジュール
iText 9.0では、PDF電子署名の専用検証モジュールを最終化しました。文書内の単一署名を検証でき、暗号化された文書にも対応しています。iTextが作成したか否かに関わらず、デジタル署名の検証、文書リビジョンと証明書チェーンの確認が可能となり、PDF操作における機能が大幅に拡張されました。
APIの改善
iText 9.0では、APIに大幅な改良が加えられました。PDF/AおよびPDF/UAの作成プロセスを簡素化し、ページ内のレイヤーを識別する新APIを開発。PDF/UA文書の署名機能も向上し、アクセシビリティプロパティの考慮や、フォント設定の適合性チェックが強化されました。破損文書のクロスリファレンステーブル再構築の改善、.NETでのRSASSA-PSS暗号化サポート拡大など、開発者の利便性を高める機能を追加。Java および .NET開発者に評価される高速で使いやすい製品としての地位を維持しています。
その他、アドオン等の新バージョンもリリースされています。詳細は下記をご確認ください。