RC-WinTrans:エンタープライズグレードのソフトウェアローカリゼーションソリューション
RC-WinTrans は、大規模企業や官公庁向けに設計された包括的なソフトウェアローカリゼーションツールです。ソフトウェアのユーザーインターフェイスやコンテンツ、リソースなどを多言語に対応させるための必要な機能を備えており、高い精度と効率を両立します。これにより、IT担当者はアプリケーションをグローバルに展開し、多言語要件を満たしつつ高コストな再開発を回避できます。大規模企業が国際展開する場合や、官公庁が複数言語に対応する場合、大規模に一括管理できる点が大きな強みとなります。
また、RC-WinTransは長年培われたローカリゼーション機能により、新規言語や地域への対応を確実にサポート。大企業にとっては海外市場への迅速な参入、官公庁にとっては公共サービスの各国語対応を実現し、幅広いユーザーへ適切なサービスを提供します。
製品概要
RC-WinTransは、プロフェッショナルなITチームがローカリゼーションをスムーズに進めるための各種機能と連携オプションを提供します。下記主な機能を紹介します。
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幅広いプラットフォーム・ファイル形式への対応
Windows Win32/MFCリソースファイル(.rc)、.NETアセンブリ(RESX、DLL、EXE)、WPF/XAML、Javaのプロパティファイル、XML/JSON、Android XMLなど、さまざまな開発プラットフォームおよびファイル形式に対応。デスクトップ、Web、モバイル向けアプリケーションを一貫してローカライズでき、Visual Studioなどの既存ツールやワークフローにシームレスに統合されます。 -
翻訳メモリと用語集管理
組み込まれた翻訳メモリ(TM)機能により、既存の翻訳成果を再利用してプロジェクト全体の用語や文言を一貫させることができます。業界標準のTMデータベース(SDL Tradosなど)との連携により、他ツールで構築した翻訳資産もそのまま活用可能です。また、辞書や用語集(グロッサリー)の管理で、専門的な文言の精度と統一性を確保します。 -
AI翻訳(機械翻訳)による支援
オプションでGoogle Translate、Microsoft Translator、DeepLなど主要な機械翻訳サービスと連携し、翻訳対象文に対する自動翻訳候補を提示。翻訳者はこれをベースに校正・修正することで、迅速かつ高品質な多言語化を実現。特に大規模プロジェクトにおいて生産性向上に寄与します。 -
品質管理(QA)とビジュアルプレビュー
ローカリゼーションの品質を確保するためのチェック機能が標準装備。未翻訳の文言、テキストの切り捨て、無効な文字、レイアウトオーバーフローなどを自動検出。また、ダイアログやメニューエディタでUIのプレビューを確認し、文言の長さやレイアウトを微調整できるため、公開後の修正コスト削減とユーザー満足度向上に貢献します。 -
エンタープライズ向けの統合と自動化
コマンドラインやスクリプトによる自動化ワークフローの構築が可能で、ビルドプロセスやCI/CDパイプラインにローカリゼーションを組み込めます。さらに、Microsoft Visual Basic for Applications(VBA)を利用した高度なカスタマイズや機能拡張により、組織の環境や要件に合わせた柔軟な運用が実現します。
(競合優位性)
RC-WinTransは独自のファイル形式やバンドル形式に依存せず、標準的なファイルやオープンフォーマット(XLIFF、TMX、Excel、テキストファイル等)を直接読み書きできるため、変換作業やベンダーロックインのリスクを低減し、将来的なシステム連携にも柔軟に対応します。
導入メリット
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グローバル展開の効率化
1つのプラットフォームで複数の言語やプロジェクトを同時管理でき、重複作業を大幅に削減。翻訳メモリと自動翻訳候補の組み合わせにより、繰り返し登場する文言の迅速な翻訳を実現し、リリーススピードの向上と早期の海外市場参入をサポートします。 -
コスト削減とIT部門の作業効率向上
開発やデバッグ段階で翻訳の不備や文字欠落を早期検出できるため、後からの大幅な修正リスクを軽減。複数のローカリゼーションツールを統合することで、ライセンス費用や運用コストを削減し、バージョンアップ時も全地域への同時リリースが可能です。 -
コンプライアンスおよび多言語要件の遵守
官公庁や規制産業において必須の多言語アクセシビリティや言語法規制への対応を、効率的かつ確実に実現。公共サービスの各言語版を高品質に提供することで、住民や市民の利便性と信頼を向上させ、グローバル企業においてもブランド価値とユーザー満足度を高めます。
RC-WinTransの堅牢なローカリゼーションプラットフォームにより、翻訳品質と一貫性が向上し、プロジェクトリスクが低減されます。ワークフロー全体の可視化で、予期せぬトラブルの発生を防ぐことも可能です。
利用シーン
大企業の国際展開
多国籍企業が各国へのソフトウェア製品の展開を検討する際、RC-WinTransを活用して各国言語への対応を効率的に管理できます。例えば、米国の金融系ソフトウェア企業がヨーロッパ、アジア、中東へ進出する際、フランス語、ドイツ語、中国語、アラビア語などのUIやエラーメッセージの翻訳を一元管理し、ソースコード更新も自動検知して新規翻訳作業を迅速に割り当てられます。
官公庁における多言語アクセシビリティ・コンプライアンス対応
官公庁では法令や政策により、複数言語での公共サービス提供が求められます。例えば、二言語または三言語を公式言語とする政府ポータルサイトの開発時、各言語版を同時にリリースする必要があります。RC-WinTransはUIの全ての文言を容易に抽出し、翻訳メモリやQAチェックで翻訳漏れやレイアウトの問題を防ぎ、均一なサービス提供を実現します。
大規模IT部門におけるソフトウェアグローバル化の推進
複数のソフトウェアやアプリケーションを継続的に保守・運用する大企業のIT部門では、多言語対応のローカリゼーション作業が膨大かつ複雑になりがちです。RC-WinTransを導入することで、開発者は英語(ソース言語)での機能追加に専念し、翻訳やテストはローカリゼーションマネージャーが一元管理できます。バージョン管理システムやスクリプトとの連携により、ソースコード更新時の翻訳作業を自動抽出し、リードタイムを大幅に短縮、グローバル同時リリースを実現します。
FAQ
Q1. RC-WinTransは既存の開発環境とどのように統合できますか?
RC-WinTransは、.rc、.resx、.xml、.jsonなどの標準的なソフトウェアリソースファイルを直接読み書きする設計となっています。そのため、Visual Studio、Eclipse、Android Studioなど普段使用している開発ツールを変更することなく、ローカリゼーション作業を並行して進められます。さらに、コマンドラインやVBAスクリプトによる自動化が可能で、夜間の自動ビルドやテスト工程に合わせた翻訳ファイル生成やQAチェックも実施できます。
Q2. 大規模企業や官公庁でのセキュリティ面はどうなのでしょうか?
RC-WinTransはオンプレミス型のソフトウェアであるため、翻訳対象のデータ、ソースコード、UIテキストなどは自社のセキュリティポリシーの下で管理されます。クラウドベースのサービスのように外部サーバーへデータをアップロードする必要がなく、機密性やコンプライアンス要件が厳しい組織にも適しています。さらに、データはXMLやXLIFFなどのオープンフォーマットで扱われ、ユーザーが翻訳資産を完全に所有できる点も大きなメリットです。オプションの機械翻訳利用時も、信頼性の高いプロバイダとのAPI通信に限定され、必要に応じてオフにすることが可能です。
Q3. RC-WinTransのライセンス形態はどのようになっていますか?
RC-WinTransは、大規模企業や官公庁向けに複数のエディションが用意されています。基本の Standard Edition ではプロジェクト管理と翻訳機能を提供し、Developer Edition ではVBAを利用した拡張や自動化機能が追加されています。翻訳専任者向けの Translator Edition や、複数ユーザーが同時利用できる Team Edition など、組織の規模やニーズに合わせたライセンス構成が選択可能です。
大規模企業や官公庁がRC-WinTransを導入することで、技術面とビジネス面の双方から多言語ソフトウェアの要件を満たす、強力でプロフェッショナルなローカリゼーション環境が実現します。豊富な機能による効率化と品質向上に加え、コスト面やコンプライアンス面でも大きなメリットが得られるため、グローバル展開を目指す組織にとって有力な選択肢となるでしょう。
試用版ダウンロードはこちら

メーカーの製品サイト
https://www.rc-wintrans.com/web/products2.aspx
【言語】日本語 英語
【動作環境】Windows