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SQLite Forensic Toolkitは、企業のIT部門やデジタルフォレンジック担当者が、SQLiteデータベース内に隠された、あるいは削除されたデータを発見するために設計された、Windows対応の特化型ソフトウェアスイートです。

Sanderson SQLite Forensic Toolkit

商品コード:
10012531*1201

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メーカー:
Teel Technologies
JANコード:
10002731
関連カテゴリ:
ユーティリティ > ファイル管理・操作

【ライセンス名】

Commercial license LEO license(政府機関等) 更新
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SQLite Forensic Toolkit – 完全なSQLiteデータベースフォレンジック・スイート

SQLite Forensic Toolkit – 完全なSQLiteデータベースフォレンジック・スイート

製品概要

SQLiteデータベースは、モバイル端末やデスクトップ、サーバなどの多彩なアプリケーションで利用され、チャットのメッセージやアプリケーション設定、アクティビティログ、システムデータまで幅広く格納されています。一方、SQLiteファイルを完全に解析したり、削除済みや断片化したレコードを復元したりすることは容易ではなく、特にWAL(Write-Ahead Log)や不明なスキーマを含む場合には、なおさら困難です。

SQLite Forensic Toolkitは、こうした課題を解決するために開発された、Windowsに対応した統合ソフトウェアスイートです。通常のDBビューアでは見落としがちなSQLiteの隠れたデータやメタ情報を検出および抽出する機能を備え、単一のデータベースの迅速な分析から、ディスク全体にわたる大規模なスキャンまで対応します。さらに、法的観点での証拠保全を重視し、ソースファイルに改変を加えない読み取り専用方式を採用しているため、企業内部調査、法執行機関、インシデント対応、監査など、幅広いシーンで活用できます。


製品紹介

本ツールキットには、以下の3つのアプリケーションが含まれており、これらは相互に連携して動作します。

  1. Forensic Browser for SQLite
    • ハイレベルな分析:SQLiteファイルやWAL/ジャーナルに残された削除レコードを自動検出し、GUI上で簡単に閲覧・抽出します。
    • ビジュアルクエリビルダー:テーブルやフィールドをドラッグ&ドロップし、フィルタ設定を行うことで、SQLコマンドを記述することなく必要なデータを検索できます。
    • 自動変換機能:タイムスタンプを可読な日付に変換し、バイナリデータ(画像やplist形式など)のデコードや、座標データの地図表示などにも対応します。
    • レポート作成:選択したデータをPDF、HTML、Excel、CSV形式で出力することができ、ヘッダやフッタのカスタマイズ、画像や地図の埋め込みもサポートします。
  2. SQLite Forensic Explorer
    • ヘックスレベル検証:SQLiteファイルやWAL/ジャーナルの低レイヤ構造(ページ、B-Treeノード、ヘッダ情報など)を直接参照できます。
    • 削除データの可視化:フリースペースに残存するレコード断片を強調表示し、実際に復元可能かどうかを手動で確認します。
    • 破損ファイルへの対応:一部が破損しているデータベースでも、残存するデータを可能な限り読み取り、調査に利用できます。
    • WAL & ジャーナル解析:WALやジャーナルの内容を安全に閲覧し、コミットを行わずに変更履歴のみを検証します。
  3. SQLite Forensic Recovery
    • システム全体のスキャン:ドライブやディスクイメージ、パーティションを対象にSQLiteファイルを検索し、拡張子が不明なファイルでもシグネチャを手がかりに検出します。
    • 一括カービング:削除や上書きされた可能性がある領域も対象にし、SQLite構造を持つファイル断片を復元します。
    • レコード抽出機能:発見されたデータベースからテーブルやレコードを抽出し、部分破損したデータベースでもヒューリスティックにより読み取りを試行します。
    • 柔軟なエクスポート:復元したデータベースをForensic BrowserやExplorerでさらに分析するために出力したり、Excel形式などで保存して簡単に閲覧できます。

各ツールの統合運用について

これら3つのアプリケーションを組み合わせることで、ディスクからのSQLiteデータ検出→低レベル検証→ハイレベル分析・レポーティングという一連の流れを統合的に実現します。いずれのツールも読み取り専用モードを採用しているため、証拠データの保全を行いながら分析を進めることができ、厳格なフォレンジック手順にも対応可能です。


導入メリット

包括的なデータ回収

  • 削除・隠蔽されたレコードの復元:Forensic BrowserやExplorerにより、通常のビューアでは見落とされがちな削除フラグ付きのレコードやWALファイル上のデータを可視化します。
  • ファイルシステムレベルでの復旧:データベースファイル自体が削除された場合でも、Recoveryツールがディスクイメージ内の断片をサーチし、復元の可能性を探ります。
  • 柔軟なスキーマ対応:あらかじめ決められたスキーマに依存せず、任意のテーブル構造やカラム定義を持つSQLiteファイルをそのまま分析できます。

効率性と操作性

  • SQL不要:ドラッグ&ドロップ主体のユーザーインターフェースとテンプレートを活用することで、SQLコードの記述がなくても必要な検索や抽出が可能です。
  • 高速な分析フロー:自動的なタイムスタンプ変換やバイナリデータのデコード機能により、手動作業を大幅に削減します。
  • 再利用性:よく利用される検索条件やレポート形式はテンプレートとして保存でき、他の案件にも効率的に適用できます。

強力なレポート作成機能

  • 複数フォーマットに対応:HTML、PDF、Excel(XLSX)、CSVなど、用途や閲覧者に応じた出力方法をお選びいただけます。
  • 視覚的な情報強化:画像、地図情報、カスタムラベルをレポートに組み込むことで、技術に詳しくない管理層や法務担当者にも分かりやすい報告が可能です。
  • 監査トレース:分析手順やクエリ内容をログとして記録し、後日どのデータがどのように導かれたかを検証する際の裏付けとします。

データの完全性とフォレンジック適合性

  • 読み取り専用動作:元のデータベースやWALファイルに対して書き込みを行わないため、証拠改ざんのリスクを排除します。
  • 詳細ログ:ユーザーの操作やクエリ内容を記録し、監査や証言時の裏付けに利用できます。
  • 破損ファイルへの耐性:一部が破損しているファイルにおいても、読み取り可能な部分から最大限のデータを抽出します。

実績に基づいた信頼性

  • 幅広い導入事例:企業内調査からデジタル犯罪捜査まで、さまざまな現場で使用されています。
  • 現場のニーズに応える機能:フォレンジック専門家の知見に基づき、SQLite特有の問題点を的確にカバーします。
  • 継続的なアップデート:SQLiteのバージョンアップやアプリの変化に合わせ、機能向上やバグ修正が随時行われています。

ユースケース

  1. 企業内調査 & 内部不正の解明
    • インサイダー脅威:従業員の端末から異常なデータ転送や不正なチャット内容、ログ改ざんの痕跡を抽出します。
    • コンプライアンス & 人事案件:違反行為の有無をコミュニケーション履歴から確認する際、削除データも合わせて検証します。
  2. 法執行・法的手続き
    • モバイル端末の証拠:スマートフォンに保存されたSMSやメッセージアプリ、位置履歴などをSQLiteファイルから抽出します。
    • 削除データの復元:容疑者が削除したはずのメッセージやログも再現し、有力な証拠に結びつけます。
  3. インシデントレスポンス & サイバーセキュリティ
    • サーバ侵害の究明:システムログや設定データベース、怪しいユーザーアカウントの履歴などを調査し、最小限のダウンタイムで証拠を収集します。
    • マルウェアの痕跡:一部のマルウェアは独自のSQLiteログを持つ場合があり、削除済み断片から攻撃の痕跡を分析します。
  4. eディスカバリ & コンプライアンス監査
    • ターゲットデータ収集:大規模なバックアップから、ユーザーのメッセージアーカイブやアプリ履歴など、該当するSQLiteファイルを効率的に検索・抽出します。
    • 防御可能なプロセス:証拠管理の観点から、チェーン・オブ・カストディに漏れのないレポートを作成し、第三者によるチェックにも耐えうる形式で提示します。

FAQ

Q: SQLite Forensic Toolkitはどのようなデータ形式を解析できますか?
A: SQLite形式のファイルであれば、モバイルアプリ、システムログ、ブラウザ履歴など幅広く対応します。また、関連するWALファイルやジャーナルも参照可能です。暗号化されたSQLiteファイルの場合は、まず複合する必要がありますが、複合後は同様に解析できます。
Q: SQLの知識は必要でしょうか?
A: いいえ。カスタムクエリの記述にも対応していますが、通常の操作や検索はドラッグ&ドロップや自動変換機能により、SQLの知識がなくても利用できます。
Q: 削除されたデータは本当に復元できるのでしょうか?
A: はい。SQLiteファイルやWAL/ジャーナル内に物理的に残っている限り、多くの場合で復元が可能です。さらに、Recoveryモジュールを使用することで、ファイルシステムレベルで削除されたデータベースファイルそのものをディスクイメージからカービングすることも可能ですが、上書きされた部分は復元できない場合があります。
Q: 元のデータベースを改変する危険性はないのでしょうか?
A: ありません。当ツールキットはすべて読み取り専用モードで動作するため、WALファイルの自動コミットなども行わず、元のファイルに変更を加えることはありません。
Q: 対応プラットフォームはどのようになっていますか?
A: Windowsベースで動作するスイートですが、解析対象のSQLiteファイルは、Android、iOS、Linux、macOSなど、どのOSから取得されたものであっても問題なく分析できます。
Q: ライセンス形態について教えていただけますか?
A: 通常は3つのアプリケーションを1パッケージとして提供しており、購入後はSQLiteの新しいバージョンへの対応やパフォーマンス改善などのアップデートを受けることができます。
Q: トレーニングは受講可能でしょうか?
Q: カスタムスキーマのデータベースにも対応していますか?
A: はい。特定のアプリケーション構造に依存せず、未知またはカスタムのテーブル構成でも、SQLite形式であればテーブル一覧やカラム情報を読み込み、分析できます。


*Sanderson Forensicsのツールは中小規模のデータセットを取得して処理するように設計されており、大規模なデータベースを対象としていません。
メーカーの製品サイト
https://sqliteforensictoolkit.com/

【言語】英語