VisionLibについて
VisionLibは、特に産業および企業向けの用途に焦点を当てた拡張現実(AR)アプリケーション用のソフトウェア開発キット(SDK)です。コンピュータビジョンとトラッキング機能に重点を置いた、堅牢なAR体験を作成するためのツールとテクノロジーを提供しています。
VisionLibの主な機能
1. モデルベースのトラッキング
VisionLibは、CADモデルに基づいた3Dオブジェクトのトラッキングに優れています。この機能により、困難な産業環境でも実世界のオブジェクトと仮想コンテンツを正確に位置合わせできます。
2. マルチプラットフォームサポート
このSDKは、モバイルデバイス(iOSとAndroid)、スマートグラス、デスクトップシステムなど、複数のプラットフォームをサポートしています。このクロスプラットフォーム機能により、開発者はさまざまなデバイスで動作するARアプリケーションを作成できます。
3. マーカーレストラッキング
VisionLibは、特別なマーカーやQRコードを必要とせずにトラッキングを実行できます。オブジェクトの自然な特徴に基づいて認識とトラッキングを行うため、実際の産業環境での使用に適しています。
4. エッジ検出と輪郭トラッキング
SDKには、オブジェクトのエッジを検出し輪郭をトラッキングする高度なアルゴリズムが含まれています。これは、オブジェクトが複雑な形状を持つ場合や、部分的に隠れたオブジェクトを扱う場合に特に有用です。
5. 複数オブジェクトのトラッキング
VisionLibはシーン内の複数のオブジェクトを同時にトラッキングでき、複数のコンポーネントやアセンブリを含む複雑なARシナリオを可能にします。
6. 堅牢なパフォーマンス
このSDKは、様々な照明条件、反射面、部分的な遮蔽物など、困難な産業環境に対応するように設計されています。
7. 3Dエンジンとの統合
VisionLibはUnityやUnreal Engineなどの人気のある3Dエンジンと統合できるため、開発者はARコンテンツの作成に既存のツールやワークフローを活用できます。
8. クラウド認識
VisionLibの一部のバージョンでは、クラウドベースのオブジェクト認識機能を提供し、すべてのデータをデバイスに保存する必要なく、大規模なオブジェクトデータベースを認識できるようにします。
9. センサーフュージョン
VisionLibは、トラッキングの精度と安定性を向上させるために、さまざまなセンサー(カメラ、IMU、深度センサーなど)からのデータを組み合わせて使用する可能性が高いです。
10. 開発者ツール
SDKには通常、キャリブレーション、テスト、AR体験の最適化のためのツールが含まれており、開発者がより効果的で信頼性の高いアプリケーションを作成するのに役立ちます。
ライセンスについて
1. Developer License
- VisionLibを基にした拡張現実アプリの開発が可能です。
- 異なる3Dモデルでのトラッキングテストが可能です。
- 必要に応じたサポートの利用が出来ます。
- 特定のデバイスでのARアプリの円滑な動作確認が出来ます。
制限事項:
- アプリにウォーターマークが表示されます。
- 開発とテストに限定されます。
- App Storeへのデプロイはできません。
2. Distribution License
- 開発者ライセンスで開発したアプリの展開が可能です。
- 多数の異なるデバイスへのアプリ配布が出来ます(App Storeまたは個別インストール)。
- アプリ内で複数の異なるオブジェクト/モデルのトラッキングが可能です。
3. Engineering License
- 無制限の数の異なるモデルのトラッキングが可能です。
- 単一のPCまたは単一のHoloLensでのARアプリ使用できます。
メーカーの製品サイト
https://visionlib.com/
【言語】英語