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iText

iTextに関するよくあるご質問

【法律関係の質問】

iText Javaライブラリーは無料ですか、あるいは費用が発生しますか?

iTextはソフトウェアなので、著作権法が適用されます。
著作権法では、作者は、他の人が作者の作品のコピーを複製、改変、または配布することを禁止することができます。 著作権法によれば、自分で書いたものではないソフトウェアをあなたが使用する権利はありません。

ただし、iTextはコピーレフトライセンスとして配布されます。 コピーレフトは、コピーを受け取ったすべての人に、作品の複製、翻案、または頒布が許可されている場合は、 そのコピーまたは翻案も同じコピーレフトのライセンス体系に従う限り、すべての人に許可します。
つまり、iTextの使用条件が満たされていれば、誰でも無料でiTextを使用できます。

使用条件については、ライセンスを確認する必要があり、この場合のライセンスはAGPLです。
AGPLライセンスは:

  • あなた自身のアプリケーションの完全なソースコードを配布せずに、 iTextに基づいているクローズドソースアプリケーションを配布することはできません。
  • Webアプリケーションの完全なソースコードをそのWebアプリケーションから利用可能にしない限り、 WebアプリケーションでiTextを使用することはできません。

このためAGPLをバイラルライセンスと呼ぶことも多いのです: iTextのようなAGPLライブラリに触れるすべてのソフトウェアも無料である必要があります。

もちろん、自らのソースコードをオープンにしたくない会社もあることでしょう。 そのため、iText Softwareは別のライセンス形態でもiTextを提供しています。このライセンスは商用ライセンスで、 費用が発生することになります。

Answer: iTextは、あなたのソフトウェアを無料で配布している状況であれば、無料で使うことができます。 iTextをクローズドソースの独自の環境で使いたい場合には、iTextの商用ライセンスを使用することになり費用が発生します。

iTextを非商用ソフトウェアにバンドリングすることはできますか?

PDF生成が必要なIDE(非Eclipse)用のJavaベースのプラグインを作成しようとしています。

iTextをアプリケーションと一緒に配布したい場合は、次の点に注意する必要があります。

  • ソースコードをAGPLv3ソフトウェアとして配布する場合は、AGPLv3の下でiTextを無料で使用できます(お金はかかりません)。
  • 他のタイプのオープンソースライセンス(EPL、Apache Software Licenseなど)でソースコードを配布する場合、 そのようなライセンスはAGPLv3と互換性がないため、iTextを使用することはできません。
  • クローズドソースライセンス(例えば商用ライセンス)の下でソースコードを頒布するならば、 商用iTextライセンスを購入した場合にのみiTextを使うことができます。

オープンソースライセンスの概要
上記の図はZeroMQガイドから引用しました。この図は、David Wheelerが描いたスキーマを応用したものです。
ビジネスにおける個人的な経験に基づくと、下記に要約されます:

  • あなたのコードを寛容なライセンスの下で公開した場合、あなたのソフトウェアを使っている会社はあなたの仕事を無料の昼食と同様に捉えるでしょう。 彼らはあなたのソフトウェアを使うでしょうが、その仕事で報われることになる可能性はほとんどありません。 それどころか、あなたのソフトウェアに問題がある場合には、解決策を要求されることになるでしょう。
  • あなたがクローズドソース製品とした場合には、企業はあなたのことを20世紀の時代遅れの人として扱うかもしれません。 なぜなら、今日ではすべてをオープンソースにする必要があり、あなたがクローズドソースの製品のみしか取り扱っていない場合、 非常に友好的ではないとみられるからです。
  • コピーレフトライセンスの下でコードを公開する場合、企業がソフトウェアを強化すること、 またはオープンソースベンダーがさらなる開発に投資することを可能にする金銭的貢献によって協力する義務があります。

iTextは以前はMPL / LGPLの下で利用可能でしたが、2009年にAGPLに切り替えました。 MPL/ LGPLのすべてのバージョンがサーバーから削除されました。


LGPL、GPL、AGPLの違いは、下記の図で説明できます:

配布とは
わかりやすくするために、エンジンに例えて考えてみましょう。

  • エンジンがAGPLの場合、無料でそのエンジンを使用して自動車を製造することができ、この自動車を商業的に配布することができます: 自動車の販売の際には金銭を要求できますが、エンジンの使用に対して支払う必要はありません。 あなたの主な義務は、エンジンに対して行ったすべての改善を共有することです。
  • エンジンがGPLである場合には、あなたが同じライセンスの下で無料で車を配布することに限って、無料で車にそのエンジンを使用できます。 他の条件の下で自動車を売り始めたら、もはや無料でエンジンを使うことができません。 ただし、バスを販売するのではなく、バス内にそのエンジンを使用し、バスのチケットを販売することで金銭を得るのであれば、 エンジンの使用料を支払う必要はありません。多くのSaaS企業がこの形態です:ソフトウェア実行可能ファイルを配布しないで、 サービスとしてソフトウェアを提供します。これは一般にGPLの "Saas loophole(SaaS の抜け穴)"問題と呼ばれています。
  • AGPLはSaaSの抜け穴をなくします:AGPLでは、サービスとしてのソフトウェアを提供することも「配布」と見なされるため、 完全なアプリケーションをAGPLとして無料で配布する必要があります。
    商用ライセンスを購入することによって、この義務から逃れることができます。

Answer:コミュニティで自分の作成したプラグインを提供する際、 AGPLの下でプラグインをリリースすることを選択した場合は、iTextを使用することができます。 また、プラグインを宣伝することも可能です(例えば、iTextサイトでブログを投稿するなど)。
AGPLと互換性のないライセンスでプラグインをリリースする場合は、iTextを使用することはできません。

私のメールをアーカイブから削除してもらえますか。

私の完全なEメールアドレスと電話番号を含む質問をメーリングリストに投稿しました。 このメールをメーリングリストのアーカイブから削除していただけませんか。

残念ながらそれは不可能です。

あなたのメールを何千ものメーリングリスト購読者のアドレスに送りました。これらのアドレスの大部分は実際の人のものですが、 メーリングリストの中にはサードパーティメーリングリストアーカイブを作成するのに使用されるものもあります: Nabble、GMANE、mail-archive ... など。これらのアーカイブはあなたのメールを受け取ってそのコンテンツをサーバに公開します。 iText Groupでは、これらのアーカイブを管理することはできません。iText社は自身のWebサイトに追加されたトピックのみしか削除できません。 そのため、すべてのアーカイブの管理者に個別に連絡する必要があります。

iText 5または7を商用ライセンスなしで使用していますが、アプリケーションはオープンソースではありません。 どうすればいいでしょうか?

法的には、商用ライセンスを購入せずにiText SDKを使用している場合、使用はAGPLライセンスの条件に従います。

ビジネスアプリケーション全体をオープンソースにするためのAGPLライセンス要件から保護するために、 さかのぼって商用ライセンスを発行することが可能です。 追加情報についてはこちらからお問い合わせください。

  AGPLライセンスを遵守せずにiTextを使用できるのでしょうか?

誰かがライセンスを購入せずにPDF用のAndroidアプリケーションでiTextライブラリを使用する場合、 iTextはどのようにしてそれを知ることができるのでしょうか?

iTextには、目に見えないフィンガープリントだけでなく、目に見えるフィンガープリント(プロデューサーラインなど)も含まれています。

iTextを使用して作成されたPDFを定期的に発見していますが、有料の顧客に関連付けることはできない場合があります。 その場合は、PDFを配布している人に連絡します。

[例1]

ドイツの大手出版社が、iTextで作成したPDFを配布していました。iText社はその会社にフレンドリーな方法で連絡を取り、 彼らがiTextを使用していることについて話をしたいと説明しました。当初、彼らは驚きました: なぜなら自分たちがiTextを使っていることを知らなかったからです。そこでiText社は彼らにPDFを見せ、 同社がアプリケーションを構築するために外部のインテグレータを雇っていたことがわかりました。 そのインテグレータは、ライセンスを購入せずにiTextを導入していました。

このことを指摘すると、突然プロデューサーラインが削除されました(これは許可されていません)が、 iTextが使われていることを証明することができました(秘密のフットプリントがあったため)。iText社は出版社に現状を抗議し、その結果、 インテグレータは、求めに応じて商用ライセンスを購入するか、出版社との契約打ち切りのどちらかを選ぶことになりました。

不正行為であることが明らかになった場合、それは企業の評判にとっても、ビジネスにとって非常に悪いものです。 私たちがあなたの顧客のもとに行き、あなたが顧客をだましたことがわかったら、顧客を失う危険があります。

[例2]
中規模の会社がiTextと他のオープンソースソフトウェアをライセンスについて気にすることなく使用していました。 ある時点で、この会社は買収されようとしていました。買収会社はデューデリジェンスプロセスを経て、 その混乱ぶりが明らかにわかりました。 できるだけ早く商用ライセンスを必要としていたので、我々はその中規模会社から連絡を受けました... 少なくともこのケースでは、会社は混乱のために買収されることはありませんでした。

iTextのソフトウェアを使ってお金を得るならば、ソフトウェアの対価を支払うことが必要です。

[例3]
iTextを使用している会社の開発者が、自分の管理職が故意にiTextを違法な方法で使用することを選択したことをiText社に知らせました。 彼は不正の証拠をiText社に提供し、私たちはその会社の法務部に連絡しました。法的措置を講じる必要はありませんでした。 同社はライセンスを購入し、現在は非常に満足している顧客です。 なぜなら、彼らは現在、iText社との商業的関係から非常に恩恵を受けているからです。

ほとんどの場合、法廷に行く必要はありません。iTextを不正に利用している証拠に直面したとき、商機を逃したり、 会社の評判を失うリスクをおかすよりも、正当に支払いを行うことに合意するほうが安くすむからです。

また、ライセンスの支払いをするように訴えるのは、逆効果だと考えています。 iTextを使用している会社が、iTextグループとのビジネス関係から利益を得るというWin-Winの状況を作り出す方がはるかに良いからです。 特にBelCham賞やFast 50賞などの受賞歴がある現在、良いPRが非常に重要です。 iTextグループが成長するにつれて、より多くの企業が私たちと一緒に仕事をすることが重要であると認識することでしょう。 より多くの企業がこれを理解すればするほど、iText社も成長するのです。

アップデート:iTextのサイトでは稼働統計を追跡しています。多くの場合、どの企業が私たちのサイトを訪れているかを確認することができます。 場合によっては、個別に追跡することすら可能です。
数年前、ある会社はiTextを使っていることを否定していましたが、彼らはhttp://itextpdf.comを年に200回訪問していました! そのサイトへの訪問回数を提示すると、彼らは嘘をついていたことを認めました。
世界規模で見ると、iTextサイトへの訪問回数はインドが2位、中国が4位になっていますが、両者の売上高は非常に低い状況です。 だからこそ、私たちはアジアに事務所を開設しました。 営業担当者の1人は、インド、マレーシア、そして東の他の国々を訪問して、iTextの使用について企業と話をしています。

iTextは無料なのに、なぜ支払いする必要があるのでしょうか?

よくある誤解は、オープンソースソフトウェアは無料である、ということです。
積極的なコミュニティが継続的にオープンソースプロジェクトの改善とイノベーションに貢献するため、 オープンソースソフトウェアは専有のクローズドソースソフトウェアより優れていることがよくあります。

iTextのデュアルライセンスアプローチは、オープンソースプロジェクトコミュニティ(iText開発者を含む)からのイノベーションと改善、 そしてコードの使用を合法的に商業的にライセンスし、 商用リリースのためのメンテナンスとサポートサービスを提供する能力の両方の長所を持っています。
AGPLオープンソースライセンスの条項に基づいて、アプリケーションをオープンソースにしたくないお客様は、 商用ライセンスを購入することを選択できます。

【販売に関する質問】

iTextは無料ですか?

iTextは、二つのライセンスビジネスモデルを持っています。 iText SDKを統合しているアプリケーションをAGPLライセンスの条項に従ってオープンソースにしている場合は、SDKを無料で使用できます。
アプリケーション全体をオープンソースにしたくない場合は、iTextの商用ライセンスをご購入ください。

30日間の無料トライアルを延長するには、どうすればよいでしょうか。

無料トライアルを延長する資格があるかどうか確認するために、 こちらからご連絡をお願いします。

ライセンスを更新するにはどうすればいいですか

年間サブスクリプションの購入者には、年間サブスクリプションの有効期限が切れる60日前から、リマインダー通知が送信されます。

ボリュームカウンターFAQ

●ボリュームカウントを有効にするにはどうすればいいでしょうか。
何もする必要はありません。ボリュームライセンスファイルがあり、itext-licensekey-volume dependencyをロードしている場合は、 iTextでは自動的に有効になります。
●ボリュームライセンスキーファイルを入手するにはどうすればよいですか。
こちらからご連絡をお願いします。
●インターネットが誤動作した場合はどうなりますか?
心配無用です。インターネット接続が切断された場合、iTextは実行中に失敗したリクエストをすべてキャッシュし、 次のイベントの際にそれらを送信します。 リクエストが正しく送信されるようにするには、アプリケーションの現在のランタイム中に接続を確立する必要があります。 アプリケーションがシャットダウンされると統計データは持ち越されません。
●iText 5でボリュームライセンスキーを使いたい。
iText 5でボリュームライセンスキーを使用することは可能ですが、自動メカニズムを使用することはできません。 統計を追跡するには、カウンター・インタフェースを実装してそれをCounterFactoryに登録する必要があります。
●AGPLプロジェクトでボリュームカウントを使用したい。
非有料ユーザーは、自分のプロジェクトのために必要最低限のものを使用できます。 これはiTextのサーバーには関係ありませんが、iTextが提供するカウンター・インターフェースのカスタム実装です。
次のコードで実装を設定できます。
Java
CounterManager.getInstance().register(new SimpleCounterFactory(new CustomCounter()));
.NET
CounterManager.GetInstance().Register(new SimpleCounterFactory(new CustomCounter()));

AGPLと商用ライセンスの違いは何ですか?

AGPLはコピーレフトライセンスです。コピーレフトは、著作物のコピーを受け取ったすべての人に、著作物の複製、翻案、 または頒布が許可されている場合は、そのコピーまたは翻案も同じコピーレフトのライセンス体系に従う限り、すべての人に許可します。

商用ライセンスは、コピーレフトの要件なしに、商用ライセンス契約の条項に従って著作物を使用することができます (つまり、商用ライセンスの条項に準拠している限り、ユーザーは自分のアプリケーションをオープンソースにする必要はありません)。

バージョン5からバージョン7へのアップグレードにはいくらかかりますか?

バージョン5の商用ライセンスをお持ちで、現在サポートおよびメンテナンス契約をしているお客様は、 バージョン5からバージョン7にアップグレードするために追加料金を支払う必要はありません。

iText Groupはプロセス/ファイルをどのようにカウントしますか?

ファイルは、PDFファイルを開く、閉じる、または編集することに基づいてカウントされます。
たとえば、以下のすべてが、ボリュームライセンスの1つのプロセスとしてカウントされます。

  • PDFファイルを開き、2ページ目のテキストを抽出
  • 顧客のために最初から請求書を1つ作成
  • 銀行取引明細書を開き、銀行に代わってデジタル署名

購入前のテクニカルサポートはどこで受けられますか?

商用ライセンスの購入に関心があるお客様で、iTextの使用に関して質問や支援が必要な場合は、 こちらからご連絡をお願いします。 ライブラリの利用に関するご質問はサポートチームにお送りします。

iText DITOとは何ですか?

  • 技術者でないユーザーでも、動的で即応性のあるインタラクティブな入力フォームと動的出力テンプレートを すばやく作成できるユーザーフレンドリーなデザインツールです。設計コストと実装コストを削減します。
  • 開発者がテンプレートを既存のインフラストラクチャーに簡単に統合できるようにするJava SDKです。

iTextにはXML Workerがあるのに、アップグレードの際になぜpdfhtmlに関して支払わなければならないのですか?

XML Workerは、ブラックボックス方式として、非常に小さくて基本的なHTMLをPDFに変換することを目的として作成されました。 pdfHTMLは、100以上のHTMLタグとCSSプロパティをサポートする完全な修正版であるだけでなく、 ユーザーが出力を微調整することを可能にするコアと直接結びついています。 pdfHTMLには、開発チームからの徹底的な文書化と継続的なサポートもあります。

AGPLのテクニカルサポートはどこで受けられますか?

AGPLのお客様は、 Stackoverflowで開発チームが質問に定期的に対応しています。