Highcharts for Python Toolkit v.1.4.0がリリースされました。
このツールキットには、Highcharts Core for Python、Highcharts Stock for Python、Highcharts Maps for Python、およびHighcharts Gantt for Pythonが含まれています。
技術的にはマイナーリリースですが、すべてが後方互換性を保ち、新機能は純粋に追加的なものです。
それでもツールキット内のすべてのライブラリに大幅な改善をもたらします。
パフォーマンスの向上
- PythonからJSオブジェクトリテラル表記へのチャート設定のシリアライズが50 - 90%高速化
- PythonからJSONへのチャート設定のシリアライズが30 - 90%高速化
どちらの大きなパフォーマンス向上は、ある程度チャート設定に依存しますが、いずれにせよかなり顕著なものであるはずです。
使いやすさ/QOLの改善
- NumPyのサポート
NumPyの配列から直接チャートとデータ系列を作成できるようになりました。 - よりシンプルなAPI / 冗長性の低減
ツールキットは依然としてHighcharts (JS)の全機能をサポートしていますが、Pythonツールキットは現在、「直感的」な使用とスマートなデフォルトをサポートしています。ツールキットは、明示的な設定がなくても、あなたのデータに基づいて可能な限りチャートとデータ系列を組み立てようとします。素早く実験するのに最適です。 - PythonからJavaScriptへの変換
Highchartsのフォーマッターまたはコールバック関数をJavaScriptではなくPythonで書くことができます。1回のメソッド呼び出しで、Pythonのcallable/functionを同等のJavaScriptに変換できます。これはOpenAIのGPTモデルまたはAnthropicのClaudeモデルとの統合に依存しているため、この機能を使用するには、どちらか一方(または両方)のアカウントが必要です。AIがJavaScriptコードを生成しているため、最善の方法は、生成されたJSコードを本番アプリケーションに含める前にレビューすることですが、迅速なデータサイエンス作業や視覚化の開発/設定を効率化するためには非常に便利です。 - 系列優先の視覚化
系列オブジェクトとチャートを組み合わせて可視化する必要はもうありません。今では、1回のメソッド呼び出しで個々の系列を直接可視化できます。チャートオブジェクトに組み立てる必要はありません。 - データとプロパティの継承
データポイントを設定する際、もう各データポイントを個別に調整する必要はありません。すべてのデータポイントに同じプロパティ値を設定するには、系列にプロパティを設定するだけで、すべてのデータポイントに自動的に継承されます。 - 系列タイプの変換
1回のメソッド呼び出しで一つのシリーズを異なるシリーズタイプに変換することができます。